【XAMPP】Apache・MySQLの使い方を解説する【使い方講座②】

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【XAMPP】Apache・MySQLの使い方を解説する【使い方講座②】

WEBアプリケーションの開発やWordpressを使ったサイト構築など、プログラミング言語を使った作業に欠かす事ができないローカル開発環境。今回はそんなローカル開発環境を構築するための便利なソフト『XAMPP(ザンプ)』の使い方について解説をしてゆきます。



▼この記事を書いたひと

フリーランスのみやしも(@miyashimo_eng)です。プログラミングやWEB制作に関するIT情報を、幅広くお届けしてゆきます。

XAMPPの使い方について徹底解説いたします

XAMPPの使い方について徹底解説いたします

XAMPP(ザンプ)はWEBアプリケーションの開発やWordpressを使ったサイト構築など、プログラミング言語を使った様々な作業に欠かす事ができない、ローカル開発環境を構築するために欠かす事が出来ないソフトです。



今回は、XAMPPを通して利用できる主要ソフト、WEBサーバーの『Apache』、 プログラミング言語の 『PHP』 、そしてデータベースの『MySQL』 について基本的な操作方法を解説してゆきます。



ローカル開発環境の導入が済んでいない方は、ぜひこちらの記事を参考にXAMPPのインストールにトライしてみて下さいね。

Apacheの使い方

Apache(アパッチ)はWEBサーバーを構築するためのソフトウェアです。ここではXAMPPと一緒にインストールされるApacheの基本的な使い方について解説してゆきます。

Apacheの起動と終了

起動と終了の操作はXAMPPのコントロールパネルから行います。コントロールパネルのApacheの項目にある『Start』ボタンを押すとXAMPPを起動します。また起動後に『Stop』を押す事でApacheを停止させることが出来ます。

XAMPPの使い方_Apache_1.jpg

Apache・PHPの設定ファイル

Apacheでは、WEBサーバーの本体であるApacheの設定ファイルと、Apacheを通して利用する事ができるプログラミング言語『PHP』の設定をそれぞれ行う事ができます。Apache、PHPの設定ファイルは、次の様に開く事ができます。

XAMPPの使い方_Apache_2.jpg

試しにApacheの設定ファイル(httpd.conf)を開くと、Windowsのメモ帳でファイルを開く事ができます。そのまま編集~保存をすると、設定ファイルの中身を書き換える事ができます。

XAMPPの使い方_Apache_3.jpg
PHPについても同様に、コントロールパネルからメニューを開いてメモ帳で編集~保存とする事で設定ファイルを編集する事ができます!!

MySQLの使い方

XAMPPを通して利用する事が出来る、データベース管理システム『MySQL』について使い方を解説します。

MySQLの起動と終了

MySQLの操作はApacheと同様に、XAMPPのコントロールパネルから行います。コントロールパネルのMySQLの項目にある『Start』ボタンを押すと起動します。また、起動後に『Stop』を押す事でMySQLを停止させることが出来ます。

XAMPPの使い方_MySQL_1.jpg

MySQLの管理画面(phpMyAdmin)

MySQLはPHPなどのプログラミング言語からアクセスする『データベース』を扱うためのソフトですが、XAMPPでは『phpMyAdmin』というソフトを通してMySQLのデータベースの各種操作をする事が出来る様になっています。



phpMyAdminを開くには、XAMPPコントロールパネルのMySQLの項目にある『Admin』ボタンを押します。

XAMPPの使い方_MySQL_4.jpg

『Admin』をボタンを押すとWEBブラウザを通してphpMyAdminが開きます。

XAMPPの使い方_MySQL_5.jpg

phpMyAdminの詳しい利用方法については以下の記事が参考になります。



DBOnline - phpMyAdminの使い方



1つだけ補足になりますが、phpMyAdminは『Apache+MySQL』の上に成り立つWEBアプリケーションです。なので、『phpMyAdmin』はApacheとMySQLの両方が起動している状態でのみ利用する事ができますので注意しましょう。

『phpMyAdmin』を利用する際は、XAMPPのコントロールパネルでApache・MySQLの起動状態にも注意してみましょう!!

MySQLの設定ファイル

コントロールパネルのMySQLの項目にある『Config』を開き『my.ini』を選択することでMySQLの設定ファイルを開く事ができます。

XAMPPの使い方_MySQL_2.jpg

こちらもApacheやPHPと同様に、Windowsのメモ帳を通してMySQLの設定ファイルを編集する事ができます。

XAMPPの使い方_MySQL_3.jpg
設定内容の細かいことはさておき、最初はこの方法でMySQLの設定ファイルを変更できるという事を覚えておく様にしましょう!!

設定ファイルを反映する方法

設定ファイルの変更を反映するためには、対応するソフトの再起動が必要になりますので注意しましょう。再起動の操作とは、ソフトが起動している状態で XAMPPコントロールパネルから『Stop(停止)』→『Start(起動)』の順に操作を行うことです。

XAMPPの使い方_再起動の方法.jpg
ソフトを再起動する方法(Apacheの場合)

Apache・PHPの設定ファイルを変更したらApacheの再起動を、MySQLの設定ファイルを変更したらMySQLの再起動 をそれぞれ行う様にしましょう。また、ソフトが起動していなければ単純に『Start(起動)』の操作を行うだけで大丈夫です。



▼設定ファイルを反映させる方法

  1. XAMPPコントロールパネルから設定ファイルを開く
  2. メモ帳などのエディターを通して編集&保存する
  3. XAMPPコントロールパネルで対応するソフトの再起動(Stop→Start)を行う
最初の内は忘れがちな操作でもありますので、XAMPPを使いこなせる様になるためにも必ず覚えておきましょう!!

設定ファイルが置かれている場所は?

これまではXAMPPのコントロールパネルを通した設定ファイルの開き方について解説してきましたが、実際にPC上に置かれているファイルの場所についても確認しておきましょう。



XAMPPではコントロールパネルを通して各種ソフトの設定ファイルを開くことが出来ますが、設定ファイルのバックアップをしたり、その他の細かな作業をするためにもPC上の設定ファイルの場所を知っておくと何かと便利です。



今回はApache、PHP、MySQLそれぞれの設定ファイルの場所について紹介してゆきます。

※XAMPPのデフォルトのインストールフォルダ「C:\xampp」を例に紹介します。インストールフォルダを変えている場合は 「C:\xampp」の部分を 自分の環境に置き変えてみてください。

Apacheの設定ファイルの場所

▼Apacheの設定ファイル

C:\xampp\apache\conf\httpd.conf

XAMPPの使い方_設定ファイルの場所1.jpg

PHPの設定ファイルの場所

▼PHPの設定ファイル

C:\xampp\php\php.ini

XAMPPの使い方_設定ファイルの場所2.jpg

MySQLの設定ファイルの場所

▼MySQLの設定ファイル

C:\xampp\mysql\bin\my.ini

XAMPPの使い方_設定ファイルの場所3.jpg

以上で各設定ファイルの紹介は終わりです。

設定ファイルをバックアップする方法

XAMPPには設定ファイルをバックアップする機能はありませんので、各ソフトの設定ファイルをバックアップする際は、先ほど紹介した設定ファイルの場所を開き手動でファイルをコピーしてバックアップを作成する必要があります。



今回はApacheの設定ファイルのバックアップ例を紹介します。実際に作業をする際は、設定ファイルの場所とあわせて参考にしてみて下さい。



▼バックアップ例

httpd.conf

httpd.conf_bk_2020.04.10

httpd.conf_bk_2020.04.11

httpd.conf_bk_2020.04.12

    :

XAMPPの使い方_設定ファイルの場所4.jpg

バックアップファイルの名前は、基本的にApacheが読み込む設定ファイル(httpd.conf)以外の名前になっていればOKです。末尾に日付や数字などの順番がついたファイル名にすると、ファイルが数字順に並ぶようになり、 バックアップの状況を把握しやすくなるためこの方法がおすすめです。

Apache、PHP、MySQLの設定ファイルを変える際はバックアップを取れるようにしておきましょう!!

設定ファイルをテキストエディタで開ける様にする

設定ファイルを指定したエディターで開ける様にする方法について解説します。



XAMPPでは設定ファイルを開く際のエディターやブラウザを任意で指定する事が出来ます。デフォルトの状態ではWindows標準の『メモ帳』で開かれますが、行数やハイライトを表示する機能が無いため、設定ファイル編集する際には何かと不便です。



そこで今回はMicrosoftの高機能テキストエディタ『VSCode』を設定できる様に、設定手順の紹介をしたいと思います。

エディターの設定方法

XAMPPコントロールパネル右上の『Config』ボタンを押して設定画面を開きます。

XAMPPの使い方_エディターを指定する方法_1.jpg

設定画面の『Editor』と書かれた項目にテキストエディタのパスを指定します。

XAMPPの使い方_エディターを指定する方法_2.jpg

※VS Codeはデフォルトでは次のようなパスにインストールされますので、インストール先が分からない方は参考にしてみて下さい。

C:\Users\{ユーザー名}\AppData\Local\Programs\Microsoft VS Code\Code.exe



パスの指定が終わったら『Save』ボタンを押して保存し、改めて設定ファイルを開いていましょう。

XAMPPの使い方_エディターを指定する方法_3.jpg

試しにApacheの設定ファイル(httpd.conf)を開いてみましたが、無事にVSCodeで開く事が出来ました。行数表示やハイライトが利いて設定ファイルが見やすくなったと思います。


何かと細々した設定ファイル。テキストエディタで開ける様にしておいて、少しでも編集を楽に出来る様にしておくのがおススメです!!

XAMPPの使い方講座

XAMPPの使い方講座
XAMPPの使い方講座

この記事を含む『XAMPP使い方講座』は全3回あります。

使い方講座①:インストール方法を解説する

第一弾では、XAMPPのインストール方法やコントロールパネルを利用した各ツールの起動・終了方法について学ぶことができます。

使い方講座②:Apache・MySQLの使い方

第二弾では、XAMPPにおけるApache・MySQLの設定の変え方など、ツールごとの具体的な使用方法を学ぶことが出来ます。

使い方講座③:ローカルWEBサイトの作り方

第三弾では、Apacheを使用した『ローカルWEBサイト』の作り方について学ぶことができます。

ローカル開発環境の使用方法を学習して、プログラミングをスムーズかつ効率的に進めてゆきましょう!

その他のXAMPP関連情報

XAMPP
XAMPP(ザンプ)の関連情報

この他にもXAMPPには、さまざまな機能や利用方法があります。

ここからは『XAMPP使い方講座』以外の関連情報について紹介してゆきます。

複数のローカルサイトを作る方法

Apacheの設定ファイルをカスタマイズして、XAMPP上に複数のサイトを作る方法について解説してゆきます。サイト制作者は必見の内容となります。

メール送信を出来る様にする方法

Wordpressやプログラミング開発で何かと発生するメール送信の処理。この記事ではXAMPPで作成したローカル開発環境からメール送信できる様にする方法について解説してゆきます。

PHPをバージョン7.4で利用する方法

以前まではPHP5.6でしか利用ができなかったXAMPPですが、新たにリリースされたXAMPPでは、PHP7.4が利用可能となりました。

いずれも画像付きでくわしく解説していますので、XAMPPユーザーはブックマーク推奨の内容です。

この記事のまとめ

今回は、ローカル開発環境を構築するための便利なソフト『XAMPP(ザンプ)』を通して利用する事ができるに各ソフトの起動・終了方法や設定の変更方法について解説してきました。


WEBサーバーの『Apache』、プログラミング言語の『PHP』、そしてデータベースの『MySQL』。それぞれのソフトや言語の習得には時間がかかりますが、先ずは各ソフト起動・終了・設定ファイルの正しい扱い方を知る事が大切です。


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