【XAMPP】インストール方法を解説する【使い方講座①】

PHPを使ったプログラミングの作業にかかす事ができないローカル開発環境。
今回は、そんなローカル開発環境の構築に便利な『XAMPP(ザンプ)』のインストール方法や、初歩的な使い方について解説してゆきます。
▼この記事を書いたひと
フリーランスのみやしも(@miyashimo_eng)です。プログラミングやWEB制作に関するIT情報を、幅広くお届けしてゆきます。
XAMPPとは

『XAMPP(ザンプ)』というソフトを利用すると、PHPを使用したWEBアプリケーションの動作に必要な様々なツールを、PCに一括して導入することが出来ます。
▼WEBアプリケーションの動作に必要なツール
- 【WEBサーバー】Apache
- 【データベース】MySQL
- 【プログラミング言語】PHP
このうえでXAMPPは、PHPを使用した次のような用途に利用できます。
▼XAMPPが利用できる主な用途
- Wordpressを使用したWEBサイト制作
- PHPフレームワークを使用した開発作業
(Laravel・CakePHPなど) - PHPプログラミング全般の学習
XAMPPをダウンロードする
それでは早速、XAMPPをインストールする方法について解説してゆきます。
まずは公式サイトから、XAMPPのインストーラーを取得しましょう。
▼公式サイト
XAMPP
※クリックで別ウィンドウで開きます

『Windows向けXAMPP』をクリックするとXAMPPのダウンロードが始まります。

XAMPPのインストール手順
XAMPPの公式サイトからダウンロードしたファイルを実行するとXAMPPのインストールが始まります。
インストーラーを実行すると最初に次のような事を聞かれますが『OK』を押して次に進みます。

セットアップを開始する
XAMPPのインストールの画面が立ち上がりますので続けて『Next』をクリックします。

コンポーネントの選択
インストールするコンポーネントを選択する画面が表示されますので、続けて『Next』をクリックします。

インストールフォルダの選択
特別な理由が無ければデフォルトの状態で大丈夫ですので、ここでも『Next』を押して次に進みましょう。

インストールの実行
XAMPPの設定が一通り済んだら最後にインストールを実行します。
さきほどの画面で『Next』をクリックすると次のような画面が表示されますが、ここの『Learn more about Bitnami for XAMPP』のチェックは外しておきます。
『Next』をクリックして次に進みましょう。

最後にインストールの確認の画面が表示されますので『Next』を押してインストールを実行します。

『Next』をクリックするとXAMPPのインストールが実行されます。インストールが完了するまで少しだけ時間がかかりますので待ちましょう。

インストールの途中で次の画面が出た場合は、下図のようにチェックを行い『アクセスを許可する』ボタンを押しましょう。

次の画面が表示されれば、XAMPPのインストールは完了です。
そうするとインストールの完了と同時にXAMPPのコントロールパネルが起動する様になります。

また、XAMPPの初回起動時には次のような言語選択の画面が表示されますが、ここは米国旗(英語)にチェックを入れたまま『Save』をクリックします。

言語の選択が完了すると、最後にXAMPPのコントロールパネルが開きます。

以上でXAMPPのインストールは完了になります。
XAMPPの使い方
XAMPPのコントロールパネルを利用した各ツールの起動・終了方法など、初歩的な扱い方について解説を行います。
コントロールパネルについて
コントロールパネルとは、XAMPPで利用できる各ツールの起動・終了・設定の操作を、一括して行うことが出来る機能です。

コントロールパネルの起動方法
XAMPPを利用する際は、自分でコントロールパネルを立ち上げる必要があります。
▼XAMPPのコントロールパネルを起動する方法
- XAMPPをインストールしたフォルダを開く
- フォルダ内の「xampp-control」を実行する
※XAMPPのインストールフォルダはデフォルトでは「C:\xampp」になります

また、XAMPPのコントロールパネル起動後はWindowsの通知領域にアイコンが表示される様になります。よって今後は、このアイコンの有無でXAMPPの起動状態を確認することが出来ます。

少し細かい話にはなりますが、標準のアイコンの場所ではXAMPPの状態が確認しにくいため、下図の様に、常にアイコンが見える場所に移動させておくのがおススメです。

このほか通知領域のアイコンでは、左クリックでコントロールパネルを開いたり、右クリックでXAMPP内のツール操作を行うことが出来る様にもなっています。
各種ツールの起動と終了
XAMPPにインストールされたツールの起動や終了の方法について解説します。
先ほどにも少し触れた様に、XAMPPのコントロールパネルでは各種ツールごとに起動と終了が管理できる様になっています。
今回は試しに、WEBサーバーの『Apache』とデータベースの『MySQL』を起動してみます、それぞれの『Start』ボタンを順番に押してみましょう。

ツールが起動すると背景が黄緑色に変わります。また、そのパソコンで使用しているプロセスIDやポート番号も表示される様になります。

起動したツールはボタンが『Stop』に変わりますが、この状態で再びボタンを押すとそのツールを終了させることが出来ます。
XAMPPの使い方講座

この記事を含む『XAMPP使い方講座』は全3回あります。
使い方講座①:インストール方法を解説する
第一弾では、XAMPPのインストール方法やコントロールパネルを利用した各ツールの起動・終了方法について学ぶことができます。
使い方講座②:Apache・MySQLの使い方
第二弾では、XAMPPにおけるApache・MySQLの設定の変え方など、ツールごとの具体的な使用方法を学ぶことが出来ます。
使い方講座③:ローカルWEBサイトの作り方
第三弾では、Apacheを使用した『ローカルWEBサイト』の作り方について学ぶことができます。
その他のXAMPP関連情報

この他にもXAMPPには、さまざまな機能や利用方法があります。
複数のローカルサイトを作る方法
Apacheの設定ファイルをカスタマイズして、XAMPP上に複数のサイトを作る方法について解説してゆきます。サイト制作者は必見の内容となります。
メール送信を出来る様にする方法
Wordpressやプログラミング開発で何かと発生するメール送信の処理。この記事ではXAMPPで作成したローカル開発環境からメール送信できる様にする方法について解説してゆきます。
PHPをバージョン7.4で利用する方法
以前まではPHP5.6でしか利用ができなかったXAMPPですが、新たにリリースされたXAMPPでは、PHP7.4が利用可能となりました。
この記事のまとめ
今回は、ローカル開発環境の構築に便利な『XAMPP(ザンプ)』のインストール方法や、初歩的なコントロールパネルの使い方について解説を行いました。
XAMPPに含まれるApacheやMySQLは、いずれもPHPのプログラミング作業にはかかせないツールとなります。
このうえで、これらツールの扱い方が習得できれば、PHPを使用したWEBサイト制作やプログラムの開発作業をスムーズに進められることが可能となります。